Stratus Avanceを試した
日本ストラタステクノロジーのAvanceを試したので軽く紹介
■特徴
- 共有ストレージを使う事なく、HA(仮想FT)構成が可能
- 専用のWeb管理コンソールによりホスト・ゲストの管理が可能
- XenServerをベースとして稼動
■動作の概要
- 2台の同型サーバのローカルストレージを専用NWで非同期にミラーすることで仮想的に共有ストレージとさせている。(MSのクラスタ共有的な感じ?)
- プライマリ、セカンダリの概念があり、仮想ゲストは常にプライマリで稼動する(つまり、ホスト2台での負荷分散はできない。常に片側で稼動)
- ハードウェアの監視により、不具合の予兆を認識した時点で安全なホスト上にゲストを移動させる
- 異常の予兆を示したホストはシャットダウンされる
- UPSにも対応
- ミラーのためのネットワークは10Gbを強く推奨
- HAといっているけど、全く同じゲストが2台稼動しているわけではない。1台のゲストをライブマイグレートさせて仮想的なHAと称している
■試してみて
- 仕組みはよくできていると思った
- 当然だけど、プライマリ側の意図しないシャットダウンについてはデータの保護ができない。セカンダリ側で自動的に起動はしてくれる
- 本体価格100万円+保守5年で約100万円 当初は安い!と思ったが保守を考えると正直微妙な価格。お客様からすると1台のサーバで稼動する負荷にも関わらず2台目のホストも購入しなければならないという点も考えると単純に1台のホストで稼動させる場合に比べると3~4倍のコスト増となるのかなと思ったり
- 常に片側でしか仮想ゲストが動かないという点がもったいない気がする。
- お客様への提案にしても、正常時には負荷を分散するけど、異常時は片側に集約されます といった方が売りやすい
ざっと、こんな感じ。
とりあえずお客様へ示す提案3案のうちの1つとして含めてみるかな。
ずーっと先の予算確保の提案だけど。