yamajuの雑記帳

日々の日記。技術的備忘録など。

Stratus AvanceとStorMagic どっちが好きか!

「共有ストレージを有しない2台の同じ構成のサーバを使ってHA構成を組む」的な検証を行ってきて思うことを書いてみようと思う。

2製品しか試していないけど、それぞれの特徴などを書いてみる。

■Stratus Avance

  • ベースは一世代前のCitrixXenServer
  • 基本的に片側のホスト上で全ての仮想を動かす
  • 片側で書き込まれたデータをミラーパスを使いもう一台とデータ同期
  • ホスト同士の通信はスイッチを介さない直結NICでよい
  • iSCSIなど、別のストレージアダプタをエミュレートしないため、ローカルストレージのIOをホスト側でそのまま有効利用できる
  • 2台1組での構成意外不可
  • 価格は2台1組で1,000,000円 保守は5年でほぼ同額
  • これ以外の費用は必要なし

■StorMagic

  • StorMagic意外にVMwareのライセンス(vSphere Essentials Plus Kit)が必要
  • vCenterServerが必要
  • vCenterServerは仮想ホスト上に仮想ゲストとして構築可能
  • StorMagicがiSCSIターゲットとなり、ローカルストレージから切り出した仮想ディスクを利用させるイメージ
  • vSphereから、仮想上のStorMagicサーバをiSCSI接続する感じ
  • 当然ながら、vSphereからすれば、iSCSIを通過するためネットワークの速度に応じたディスクのIOしか処理できないし、プロセッサも余計も消費する
  • 2台1組が必須ではなく、複数台での持ち合い共有も可能(3台以上は非推奨)
  • たくさんのNICが必要(vSphere管理ポート、VMKernelで利用るすiSCSIポート、StorMagiocのiSCSIターゲットポート、StorMagicミラーポート) 最低4つ?
  • Avanceと比較すると、一旦外部ネットワークを介するため仕組み的な弱さがある
  • クラスタを組んだホストで負荷の分散が可能

 

と、こんなところかな。

双方、仕組みを色々と考えてるみたいで検証しながら楽しかった!

 

私なりの結論としては、Avanceの方が安心できるかなという印象。

片側だけで動いているという安心感。ストレージの性能や仕組みのシンプルさが運用フェーズに入っても嵌らないでいいかなと思った。

ミラーのケーブルが脱落しても、もう一台にミラーできないだけで済むし、セカンダリ側に異常が発生したとしてもサービスへの影響は無し。StorMagiosは負荷を分散させるから片側に異常が発生するとそちらに乗っているゲストは何かしらの影響を受ける可能性がある。

StorMagicもよくできた仕組みなんだけど、一旦外部にNICで出さなきゃいけないところがちょっとね。。。

また、iSCSIでアタッチするため、ストレージ性能も犠牲になるしソフトウェアイニシエータだからプロセッサの消費も気になる。

サーバをHA化してるのに、iSCSIスイッチは単体で良いの?とか、スイッチも冗長構成にするとなると、それこそかなりのコスト増。管理工数も増。

それ以前に、そのシステム。本当にHA化しないとダメですか? って思いの方が強いんだけどねw

 

あったらいいなレベルの冗長構成は、後々面倒を引き起こす。

シンプルに非冗長でもいいじゃん。そのシステムが停止すると、1時間あたり1,000万飛ぶとか。

損失が明らかなシステムなら話は別だけど、担当者様に聞けば「1日程度の停止なら翌日でリカバーできるよ」って内容の業務の方が多くないかね。と思うのでした。

 

書いている内容に誤りがあれば、訂正しますのでお知らせください。